ローヤルゼリーは一般家庭で作れるのか
結論から先に書くと、ローヤルゼリーの一般家庭での手作りは出来ません。
その理由は主に3つあります。
まず、一つ目はローヤルゼリーの作る手間です。
そもそも私達が食べているローヤルゼリーの作り方を説明すると、王台と呼ばれるミツバチの巣の中に一つしかない女王蜂を育てる為の物に働き蜂が花粉を集めて作ったローヤルゼリーを約3日かけて溜めた後、王台にいる幼虫を取り除いてから即座に採取し、冷凍保存します。
これら全ての作業は手作業で行われます。
更にローヤルゼリーは生鮮食品である為、早く採取しなければいけないのですが、王台を満たすのに前述の通り3日前後要します。
ですから、その前に採取しようと思っても王台に必要量が溜まっていません。
その上、ミツバチの活動に依存する為、採取作業は春から夏にかけてしか作ることが出来ません。
次に、ローヤルゼリーを一般家庭で造れない2つ目の理由は生産量です。
具体的に1つの王台からどのくらい摂れるかというと300mg前後しか摂れません。
これではサプリメントの平均必要量800mgに遠く及びません。
ですから、養蜂家の人たちは人口王台を使いますが、1つの巣箱に50以上使うと品質維持が難しいですから、15000mg前後が限界です。
一見、この量は多く見えるかもしれませんが、ローヤルゼリー入りサプリは約30日分です。
これを一年間で換算すると平均9600mgとなりますので、2人分にもならず、かなり摂れる量は少ないのです。
3つ目の理由は、土地の問題です。
ローヤルゼリーを作る時、更年期障害の防止や自律神経を整えること等に効果のある独自の栄養素デセン酸を生成する為、菜の花を用いることが多いです。
この菜の花は一度花粉をミツバチに奪われると、2年の休眠期間が必要である為、次の年には巣の場所を変えなくてはなりません。
更にローヤルゼリーを必要量生成するのに7万5000匹の働き蜂を必要とするのでかなり広大な土地が必要になります。
最後になりますが、一般家庭でローヤルゼリーを作ろうとすると、労力と経費が掛かり過ぎるのでお勧めできないのです。